測量調査

測量調査

3次元地図の作成

発掘を始める前に、広場、ピラミッド、壁といった建造物の位置など、地域の主要な特徴を特定することが必要になります。したがって測量図を作成することが重要です。建造物(広場、ピラミッド、階段、床面、壁など)を見つけるのに役立つ自然な隆起を示します。

現在、地図作成用のさまざまな機器があります。航空写真、衛生画像、ライダー(LiDAR、電波探索)や実地測量などが、例として挙げられます。

私たちは、「石柱の広場コンプレックス」建築図作成用に、既存の「月のピラミッドプロジェクト」を基に、地表の特徴に関する詳細なマッピングを追加しました。加えて、各テストピットのデータを、発掘期間毎に記録しました。2015年の発掘調査から開始し、考古学者の千葉裕太(Yuta Chiba)が、2015年~2016年期を監督しました。

「月のピラミッドプロジェクト」の祭祀センター全体の3次元地図がベースとなっていて、このプロジェクトでの発見と、エリアの他の建造物での発見とを比較できるようになるはずです。

測量とは?何に役立つのか?

測量中、建造物の特徴の輪郭に沿って基準点が記録され、研究区域の各地点での3次元データ(長さ、高さ、幅)を作成します。各地点を経度、緯度、高度に基づいてジオリファレンスし、地球上での正確な位置に配置します。

トータルステーションやGPS(全地球測位システム)など特殊な精密機器を使用し、考古学者は自然な隆起を測量し、次に人工建造物を測量します。

区域の全地点を撮影・記録後、Excelなど表計算ソフトにデータを取り込みます。その後AutoCADなどコンピュータアニメーション制作ソフトを使用して、3次元地図を編集・作成します。


例をみてみましょう

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テオティワカン考古区域

以下に例を示します。次の図に示す考古建造物の測量調査を行いたいと思います。

はじめに、測量者は数地点を測量します。各地点には、グーグルマップ上の月のピラミッド(Moon Pyramid)の地図のように、GIS(地理情報システム)を使用して作成できる地理座標があります。これらの地図は地理的環境をよりよく理解するのに役立ちます。

測量者が取得した地点は、表計算ソフトに取り込まれ、線を構成します。より多くの地点を取るほど、測量図はより正確になります。.

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上の画像をクリックすると測量調査の手法のイメージを見ることができます

この説明では測量調査の基本に触れただけで、実際は、もちろん、より複雑です。次の写真では、テオティワカンでデータを取る測量士と彼のチームをご覧いただけます。

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2015年発掘の測量の様子

測量調査は土木建設でも使用されています。おそらくお住まいの町や地域で、作業中の測量士を見たことがあるでしょう。黄色の三脚を持ち、オレンジ色のベストを着ているはずです。

フィールドワーク中、床、壁、階段、巨石、テペタテ層(基岩)といった建築資材を慎重に測量します。各要素の正確な位置を記録することに加えて、これらの測量図は、未発掘エリアでの壁や床、他の構造物とのつながりや関係性を推測し、のちに仮説を再構築する上で非常に役立ちます。

下の写真は2015年期に発掘された区域のひとつの実際の3次元測量図です。

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この測量図はピットがどのように記録され、左側の表は各色の意味を説明しています。例えば紫色の線は、この区域からいくつかの彫像が発見されたことを示しています。図には、回収された破片の一つの写真があります。他にどこにあるかわかりますか?

注意深く見ると、基岩の高さが黄色で表されているのがわかります。基岩には掘削された穴があり、円形の黄色の線で示され(図の写真を参照)、供物が収められていたのかもしれません。しかし盗掘されたため、確かなことは知りようがありません。このように作成された発掘区域の3次元測量図は、遺物のコンテクストを大変正確に記録するための優れたツールです。

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